
膨大なデータの中から、最大値 / 最小値を探すのに時間が取られてしまう…そんな経験はありませんか?
実はこの悩み、MAX関数 / MIN関数で簡単に解決できます。
Excelの関数といえばSUM関数やVLOOKUP関数が有名ですが、実はMAX関数 / MIN関数もとっても便利な関数で、MAX関数はデータの中の最大値を、MIN関数はデータの中の最小値を一瞬で表示します。
この記事では、MAX関数 / MIN関数の使い方や活用方法をわかりやすく解説していきます。
MAX関数とMIN関数の活用シーンと基本構文
MAX関数/MIN関数の活用シーンは多岐にわたります。
想定利用シーン
売上データから最高売上日を特定する
テストの得点から最高得点者を探す
複数の支店の業績から最も業績が良い支店を見つける
温度データから最も暑かった日を調べる
在庫数の中で最も多い商品を特定する
基本構文
関数をコピーMAX関数 範囲内の最大値を表示する 関数をコピーMIN関数 範囲内の最小値を表示するお手軽にMAX関数/MIN関数はよく利用される関数のため、リボンにある「ホーム」タブの「オート SUM」からプルダウンで「最大値」「最小値」を選択することで簡単に使用できるようになっています。

使い方~基本編~
例えば、とある日の支店ごとの売上表の中から、最大売上と最小売上の数値を抽出してみましょう。以下のデータは全国にある15の支店の売上一覧です。

このデータの[D2][E2]セルにそれぞれ、「最高売上」「最低売上」をMAX関数/MIN関数を用いて表示させます。今回はより簡単に、「オートSUM」のプルダウンから選択して抽出してみましょう。
STEP
まずは[D2]セルを選択し、ホームタブの編集内にある「オートSUM」右側の「∨」を押してプルダウンを表示します。表示されたら、その中から最大値をクリックしましょう。
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最大値をクリックしたら[B3]セルから[B17]セルまでを選択し、Enterキーを押します。
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これで売上の最大値が[D2]セルに表示されました。
もちろん、直接関数入力でも実施可能です。試しに[D2]セルに下記コードを入力してみましょう。 関数をコピー
また、最大値と同様に、[E2]セルを選択しプルダウンから最小値をクリックすれば、簡単に最小値も求められます。

使い方~応用編~
ここまでは操作もシンプルで、簡単な作業だったと思います。ですが、最大値や最小値を表示するだけでは、あまり実用的とは言えないかもしれません。そこで、次に最大値と最小値が選択範囲のどこのセルなのか、一目でわかるように設定していきましょう。
ここではExcelの条件付き書式を用いて、セルの強調表示を行っていきます。先ほどと同じデータで実際にやっていきましょう。
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まずはMAX関数/MIN関数の選択範囲(書式を設定したい範囲)を選択し、「ホーム」タブの「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「指定の値に等しい」の順にクリックしていきます。
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「指定の値に等しい」をクリックすると、下記の①のようなウィンドウが開きます。開いたら[D2]セルをクリックし「OK」ボタンを押します。
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これで売上一覧の中の、最高売上が赤く強調表示されました。
同様の手順で最小値も強調表示していきます。その際に下記のようにウィンドウの書式設定部分を変更することで、最大値と最小値それぞれを別の色に設定することも可能です。やり方最大値の強調表示と同じ手順で、下記ウィンドウの赤枠を任意に変更します。


まとめ
いかがだったでしょうか。たとえ何千行ものデータであっても、MAX関数/MIN関数を使用すれば、とても簡単に最大値と最小値を抽出できます。
お手軽な関数でありながら、実際にお仕事等でも瞬時にデータ分析が可能になる、MAX関数/MIN関数を、ぜひ実際に活用してみてください。
こちらで他の Excel 関数もご参照ください。